アジを味わう

魚好きである。一週間のうち4日以上は食卓に上がるが、その中でも上位に入るのがこのアジだ。「鯵」は「味」がいいから「アジ」と言うのだそうだ(※以上、さかなクン調べ)。新鮮なものであれば、断然生で食すのが良い。大抵は、刺身、タタキ、そして酢〆。なめろう辺りも美味しい。中でも、酢〆は子供の頃からの大好物で、酒も飲まないのによく食べていたものだと、我ながら感心する。
酢〆の作り方はネットで調べればすぐに出てくるが、これといった決まりは無く、それこそ千差万別。例えば、砂糖を入れたりする場合もあるし、塩をまぶす量や時間、酢に漬ける時間などもまちまちだ。今回は、我が家に代々伝わる(ウソ)作り方を紹介してみる。
まず、アジは予め魚屋さんでお刺身用におろしてもらい、皮も引いて貰う(スーパーの鮮魚コーナーでも無料でやってくれる)。小骨が残っているので、指の腹で探って、骨抜きで抜く。さて本番はここから。まず、塩を振るのだが、これは結構たっぷりの量で構わない。まあ、全体が塩にまみれる感じ。これを20分程度冷蔵庫で寝かせたら、次に、酢で綺麗に洗う(酢で濯いで塩と汚れを落とす)。洗うのに使った酢は捨てて、タッパーに身が重ならないように並べ、ひたひたになるまで酢を注ぐ。これを冷蔵庫で寝かせるのだが、時間は好みで加減する。すっぱいのが苦手な人なら30分程度、好きな人なら1時間以上でも構わない。食べやすい大きさにそぎ切りしたら、これをわざびと醤油で頂く。刺身は生姜だが、これはわさびで頂けるのがいいところだ。大きめのアジが手に入ったら、半分は刺身、半分は酢漬けにして、バリエーションを楽しむ。アジはどんなお酒にも良く合うが、やはり日本酒か焼酎、今の季節ならロックで頂くのが最高だ。


左が酢〆、右が刺身。酢〆の方は、身が中ほどまで白く変わっているのが判る。美味しい!