音楽

ECMの超名盤『THE KOLN CONCERT』『return to forever』『BRIGHT SIZE LIFE』が初のSACD化!

高校生の頃に行われたジェフ・ベックの来日コンサート。その時帯同していたのは、ヤン・ハマーではなくスタンリー・クラークだった。当時はベーシストにスポットライトが当てられていた時代で、ルイス・ジョンソンやジャコ・パストリアスと並んで人気があっ…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜『Touch Me, Seiko 』編

松本隆の出世作といえば、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」だろう。歌詞の内容は今更説明するまでもないが、面白いのは、この歌詞を東京生まれの、しかも山の手育ちのお坊ちゃまが書いたというところだ。はっぴいえんどと良く比較されるサディスティック・…

オムニバス盤『LET IT BE Black America Sings Lennon, McCartney and Harrison』を聴く

アメリカの黒人歌手によるビートルズのカバー集の第2弾が発売された。第1弾の出来がすごぶる良かったのだが、今回は"Harrison"が追加された事も相まって、いやが上にも期待感が高まる。ケース裏の曲目一覧を見ると、古くは1963年から最新は2009年とかなり長…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜『Snow Garden』編

クリスマスまでのカウントダウンも残り少なくなってきた今日この頃。今を逃すと意味がなくなる?というわけで、オーディオ誌"Stereo Sound"のSACD企画による松田聖子の『Snow Garden』。今回で第3チクルスとなるこの企画だが、例によってCDとSACDのハイブリ…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜『金色のリボン』編

雑誌"StereoSound"による松田聖子のSACD/CDのハイブリッド盤第3チクルス。その第一弾となる『金色のリボン』と『Snow Garden』が発売になった。このうち『金色のリボン』はアルバム単体による再発は今までされておらず(10万円のCDボックスセットでのみ製品…

ジェフ・ベック『ワイアード』のSACDを聴く

今年2016年はハイレゾ元年といってもいいだろう。ハイレゾファイルの配信も本格的に始まり、"ハイレゾ"という言葉が一般に浸透した相乗効果で、オーディオマニア以外には受け入れられていなかったSACDも、ようやく日の目を見たという感がある。ただ、このハ…

松田聖子『風立ちぬ』『Pineapple』のハイレゾ音源を聴く

ネットでいつの間にか貯まったポイントを使おうと思ったのだが、案の定ろくな商品がない。唯一使えそうなのが音楽配信サイトmoraのギフトだったのだが、お釣りが出ない関係上、ハイレゾアルバム2枚と、単品2曲をポチった。購入したのは松田聖子の『風立ちぬ…

ザ・ビートルズ 『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』(The Beatles at the Hollywood Bowl)

世に名盤との誉れ高いライブアルバムは数あれど、実は本当の意味で完璧なライブアルバムってのは非常に少ない。音質が異常に悪いオーディエンス録音(観客がカセットテープ等で違法に録音したもの)や記録用に録音した音源を無理矢理製品化したものも多く、…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤、第3チクルス発売決定!

第2チクルスをもって完結と思われていた、雑誌「StereoSound」による松田聖子のSACD化企画。この度第3チクルスの発売が発表された。ファンの間から熱烈なリクエストがあった様で、それに応える形となった。ただし、今回は今までと違って、オリジナルアルバム…

『エッセイ集 微熱少年』松本隆

立東舎文庫。何やら聞きなれない文庫名だが、立東をリットーと書けば納得するだろう。リットーミュージックが今年設立した文庫レーベルだ。その第一弾のひとつとして刊行されたのが、この『エッセイ集 微熱少年』だ。このエッセイ集には初出の一覧等のデータ…

大滝詠一『アーリー大瀧詠一』のリマスターCD+ハイレゾ音源収録DVD-ROMが発売!

松田聖子のCD/SACDハイブリッド盤ですっかりお馴染みの、雑誌「ステレオサウンド」より、今回は大滝詠一の初期ナンバーを収録したベスト盤、『アーリー大瀧詠一』がリマスターCDとハイレゾ音源を収録したDVDの2枚組で発売された。(注:当時のアーティスト名…

シンセサイザーの第一人者、冨田勲氏が死去。

今年は偉大なるミュージシャン達の訃報が多いような気がするが、先日のキース・エマーソンに続き、ムーグ・シンセサイザーの可能性を世にしらしめた音楽界の巨匠、冨田勲氏が鬼籍に入った。それは、巨星墜つ、という言葉を使っても表現できないほどの喪失感…

ベビメタちゃん祭りだ、ワショ〜イ! BABYMETAL『METAL RESISTANCE』で震えろ! −その3−

発売日から約2週間経ったが、その間にベビメタを取り巻く状況は大きく変化した。まず、ウェンブリーのライブが大成功を収め、現地や日本の報道だけではなく、全世界から高い評価を得た。また、日本ではNHKで2014年の暮以来となる特番が組まれた。さらに、ア…

ベビメタちゃん祭りだ、ワショ〜イ! BABYMETAL『METAL RESISTANCE』で震えろ! −その2−

BABYMETALの2ndアルバム『METAL RESISTANCE』のレビュー、後編。 07曲目「シンコペーション」は戦闘アニメの主題歌のような曲調だ。そもそもアニメとメタルの親和性は非常に高く、アニメタルなんてジャンルも存在するくらいで、外国のメイトの中にも、このア…

ベビメタちゃん祭りだ、ワショ〜イ! BABYMETAL『METAL RESISTANCE』で震えろ! −その1−

BABYMETAL待望の2ndアルバム『METAL RESISTANCE』がついに発売になった。1stから2年ちょい、これが普通のアイドルなら、ずいぶんと長いインターバルだし、一流の大物アーティストであっても、この月日はちと長過ぎるだろう。ただ、彼女達はその間、ワールド…

大滝詠一『DEBUT AGAIN』で震える。

春先になると、必ず、大滝詠一関連のアルバム発売のニュースが舞いこんでくる。彼が亡くなってからというもの、それがなんとなく素直に喜べないのだが、今回のリリースが大滝の"新譜"と聞いて、こころが踊らないわけがない。ただ、何度も書いているように、…

さよなら、キース・エマーソン。

ここの所、大物ミュージシャンの訃報が続いているが、まさかキース・エマーソンのそれを聞く事になるとは思わなかった。しかも死因が自死というのが何とも辛い。ここ数日でようやくその原因らしきものが報じられるようになったが、何でも、ここ最近、指が麻痺…

追悼。ジョージ・マーティン

去年の11月、ビートルズのデビューシングル「ラブ・ミー・ドゥー」でリンゴの代わりにドラムを叩いた事で有名な、アンディ・ホワイト氏が死去した。新聞等では"五人目のビートルズ"として紹介されていたが、この"五人目"というのは、実はたくさんの人々が存在…

『男と女』 ("Un homme et une femme" 1966)

ビデオデッキが壊れてからというものビデオテープが死蔵状態になっており、そこに収められた大量の映画も(当然ながら)ここ何年も殆ど観ていない。去年の年末に『明日に向って撃て!』("Butch Cassidy and the Sundance Kid" 1969)が放送されていて久々に観…

『J・A・シーザーの世界』が[完全版]となって復刊!

廃刊となっていた『J・A・シーザーの世界』が[完全版]となってついに復刊した。どうやら寺山修司生誕80年記念の一環らしいのだが、オリジナル版の奥付を見ると発売が2002年4月とあるので(増刷がないとすれば)、実に約14年ぶりの復活となるわけだ。実は事前…

お正月に何を聴く? 2016

毎年恒例のこの企画なんだが、今年は元日からすっかり風邪を引いてしまって、何も聴かずに寝ていたというのが正直なところ。まあ、人間、本当に身体や心が病んでる時にはあまりやかましい音楽は聴きたくない。暮に買い漁った本を布団に潜り込んで何となく読…

『ザ・ビートルズ 1+』 ~デラックス・エディション~(完全生産限定盤)(CD+2Blu-ray) BD編。

今回紹介しているパッケージは、CD『1』のリミックス・リマスター盤と、ビデオクリップ映像が収録された『1』のBlu-ray、さらにその限定盤となる『+』のBlu-rayがセットになったものである。CDの方に関しては前回紹介した通り、リミックスという性質上その方…

『ザ・ビートルズ 1+』 ~デラックス・エディション~(完全生産限定盤)(CD+2Blu-ray) CD編。

『ザ・ビートルズ 1』("THE BEATLES 1")が初めて世に出たのが2000年の11月13日、つまり今から15年も前ということになる。この『1』とはイギリス本国かアメリカで1位を獲った曲のみを収録したもので、必然的にベスト盤となる。結果として爆発的な大ヒットを産…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜第2チクルス『Windy Shadow』『The 9th Wave』編

オーディオ誌「Stereo Sound」とSony Musicの共同企画による、松田聖子のアルバムのSACD化第2チクルスが、通算第6弾となる『Windy Shadow』『The 9th Wave』を持って完結した。今回の2作品はデジタル・マルチ・テープより76cm/secのアナログ・テープに落とさ…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜第2チクルス『Canary』『Tinker Bell』編

松田聖子のSACD第二チクルス、『Canary』と『Tinker Bell』が手元に届いたので、早速聴いてみた…が、その前に、実は今回、発売までにちょっとした騒動があったので、まずはその話から。 この2作の予約が始まったのが今月(2015年9月)の頭だったが、開始して…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜第2チクルス『North Wind』『Silhouette』編

松田聖子のSACD化プロジェクトの第2チクルスの第1弾『North Wind』『Silhouette』が発売になった。前回の徹を踏まぬよう、今回は予約開始日に予約、入金を済ませておいた。その甲斐あってか、発売日当日に無事郵送されてきた。パッケージは第1チクルス同様、…

大滝詠一『NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition-』

ついに発売になった、大滝詠一『NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition-』。amazonからの発送メールが来たのはいいが、一向に着く気配がない。ネットで追跡調査してみたら、何故か関係のない郵便局へ配送されて「遅配」扱いになっており、発売から2日過ぎ…

クソ暑い週末をJAMで乗り切る

梅雨も明けていないというのに今週末は猛暑となった。本来なら別口で飲み会となるはずの土曜日、それがお流れとなって、急遽スタジオが決まった。今回の面子は、中学時代の友人と生まれて初めて組んだバンド、"Sophie"(このバンド名はJeff Beckの名アルバム…

大滝詠一『NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition-』が発売に!

大滝詠一の『NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition-』が発売になる。気になる中身の方だが、公式の発表は以下の通り。75年リリースの「NIAGARA MOON」40周年記念盤はCD2枚組。disc1は95年、大滝本人の手による未発表リミックス音源を当初の構想にあった曲…

Charの還暦コンサートへ行って来た!

6月15日、Charの還暦、正確には還暦前最後のコンサートへ行って来た。会場は武道館。ここを訪れるのは実に久しぶりの事、というか、ホールでのコンサート自体が久しぶりだったので、数日前から高まる期待に胸を膨らませていた…というわけでもなく、なぜか淡…